2026年10月05日
前回の「再評価」では、治療の結果によって、メンテナンスへ移行する方と、歯周外科を検討する段階に進む方とに分かれるとお伝えしました。今回は、歯周外科を選んだ場合に、実際にどのような処置が行われるのかをご紹介します。
フラップ手術とはどのような処置か
代表的な歯周外科に「フラップ手術」があります。歯ぐきを一時的に開いて、歯石や汚れが直接見える状態にしたうえで、スケーリング・ルートプレーニングでは届かなかった部分を目視で確認しながら除去する処置です。再評価でポケットの深さが十分に改善しなかった部位に対して行われます。
術後の経過と、痛み・腫れについて
手術当日から数日は、歯ぐきの腫れや痛みを感じることがありますが、多くの場合、鎮痛剤などで対応できる範囲におさまります。縫合した部分は、1〜2週間程度で抜糸を行い、歯ぐきが落ち着いていきます。この期間は、歯ブラシの当て方など、セルフケアの仕方にも一時的な配慮が必要になります。
手術をして終わりではなく、その後が重要
歯周外科によって炎症の原因を取り除いたあとも、再び同じ状態に戻らないよう、定期的なメンテナンスでの経過観察が欠かせません。これは、これまでお伝えしてきたTBI・SRP・再評価という一連の流れの先にある、いわば最終段階のひとつです。
大倉山にある当院でも、歯周外科が必要と判断した場合には、手術の内容だけでなく、術後の経過やメンテナンスの見通しまで含めてご説明するようにしています。「歯周外科」と聞くと身構えてしまう方も多いのですが、基本治療・再評価を経て、必要な方にだけご提案する、計画された治療の一部だとご理解いただければと思います。
本コラムは一般的な情報提供を目的としています。治療の適応可否は、実際の診察・検査に基づき個別に判断いたします。
